奈良教育大学 国際交流留学センター

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帰国報告

セントラルミシガン大学 古川 大和さん(学校教育教員養成課程教科教育専攻 英語教育専修)

留学先:セントラルミシガン大学

 私は、アメリカのミシガン州にあるセントラルミシガン大学に9ヵ月間留学していました。ミシガン州は、五大湖と呼ばれる五つの湖が密集しているあたり、つまり、カナダのすぐ隣に位置しています。気候はというと、とても寒かったですね。十月から四月まで雪が降っていました。一番寒かった日の気温はマイナス37度。そんな極寒の地でも非常に充実した留学生活を送ることができました。特に、たくさんの人々に出会ったことは一生の思い出になると思います。

 大学の近くの空港に到着したときから、出会いはありました。空港で、大学からのお迎えを待っているときに、私と同じように留学しにきたフランス人の女の子と韓国人の男の子に出会いました。異国の地で、自分と同じ境遇の二人と出会い、非常に心強く、すぐに打ち解けることができたのを覚えています。その後の学校生活でも、その二人に加えて、ドイツ人やシンガポール人の友人とも出会い、いつしか家族のように仲良くなっていきました。そんな中で、思い出に残っているのが、週末に交代で自分の国の料理をふるまいあったことです。

 アメリカの週末は、日本のように宿題をしたり、バイトをしたり、部活をしたりというように忙しいものではなく、非常にリラックッスできる時間でした。そんな中、私の楽しみの一つが食事でした。平日は授業があり、料理をすることができませんでしたが、週末は時間に余裕があったので留学生の友達と料理を作り合いました。私のお気に入りは。韓国人が作ってくれたトッポギでした。日本にはないような餅の料理で、少し辛かったですが、本当においしくて大好きでした。

 私も、すき焼きと、焼きそばを作ろうと思いました。さて、ここからが、日本では絶対にできない経験です。日本料理を作るための材料をスーパーで見つけることができないのです。私の大学があった地域には、日本食レストランはもちろんのこと、日本食の材料が買えるスーパーもありませんでした。車で一時間の町に行けばアジアンスーパーがあり、日本食らしきものも手に入りましたが、電車などの公共交通機関がないため、そう簡単にその町に行くこともできません。そんな中で、すき焼きと焼きそばを作るのも一苦労でした。特に困ったのが、お肉。日本のように、薄くスライスされた、柔らかいお肉は手に入りません。そこで、一番薄そうなステーキをスーパーで購入し、一生懸命包丁でスライスしました。しかし、最終的には、きれいな見た目の薄切りのお肉どころか、いびつな形の肉の破片になってしまいました。お肉の問題は、それで解決という他仕方がありません。しかし、味付けにも問題がありました。みりんや料理酒がないということです。私は、お肉を買いに行ったときに、日本の酒はないかと店員に尋ねました。すると、一リットルほどの本物の日本酒が持ってこられました。お値段、なんと、60ドル。そんなものを大さじ一杯のために買えるわけがありません。仕方がないので、細かい味付けをあきらめて、醤油と砂糖で味付けをすることにしました。すき焼きといっても、皆で囲めるような鍋など手に入るはずもなく、フライパンに肉とネギとをいれて醤油と砂糖で炒めました。はたして、この料理をすき焼きと呼んで良いのかはわかりませんが、とりあえず完成した料理を皆に食べてもらいました。完成度は低いものの、アメリカの食事に疲れていた私にとっては、日本のすき焼きよりも100倍おいしく感じました。留学生のみんなも、おいしいと言ってくれました。他の国の留学生たちも、手に入るものを使って、工夫をしながら、自分たちの国の料理を作ってくれました。このように苦労も分かち合い、協力しながら生活することは、本当に楽しかったです。

 生活に関わる楽しみや苦労はまだまだありますが、旅行の話も少ししたいと思います。私は、留学中、週末や長期休暇を使って、デトロイト、シカゴ、ニューヨーク、トロント、ナイアガラの滝などに行きました。皆さんも、どこか行ってみたいところはありますか?私のお勧めはニューヨークとトロント&ナイアガラの滝です。ニューヨークへは同じ時期に奈良教育大学からアメリカへ留学していた三人の日本人と一緒に行きました。全員、奈良教育大学では同じ専修の仲間たちなので、久々の再会に話も弾みました。ニューヨークへは飛行機で三時間ほど。三泊四日の旅行でした。ニューヨークといえば、いろいろと有名なものがありますが、私たちの旅は普通の人とは違う内容だったと思います。もちろん、自由の女神や、国連本部などは見ましたが、自由の女神は遠くから眺め、国連は閉まっていて、日本の国旗もしまわれているというかんじでした。私たちが、主に、楽しんでいたのは、ニューヨークでの日本探しです。全員日本人で、さらに、大学では簡単に日本食が食べられないということで、とにかく日本食レストランで日本食をたべまくりました。ニューヨークには日本人経営の店も多く、本物の日本食を涙を流しそうになりながらしっかりと味わいました。どの料理も日本では毎日当たり前に食べられる味でしたが、当時の私たちにとっては本当に貴重でありがたかったです。他には、タイムズスクエアで買い物をしたり、念願のアメリカプロバスケットボールリーグNBAの試合を見に行くなど、全体的に非常に充実した旅でした。

 さて、次は、一週間ある春休みをフルに使って行った、トロントとナイアガラの滝の旅です。この旅行は、アメリカ人の友達と二人で行きました。トロントへは、バスを四時間乗り継ぎカナダのウィンザーという町で電車に乗り換え電車で6時間。ウィンザーという町でバス停から駅への道中で道に迷い、1時間、重たい荷物とともにさまよい歩くというハプニングもありました。約10時間の移動で、トロントの町に着いた時には二人ともくたくたでしたが、まだまだハプニングは続きました。中華街の格安ホテルに予約を入れていたにもかかわらず、私たちが訪れると、中国人オーナーは、予約など聞いてないと一点張り。私は、疲れなど吹っ飛び、英語で必死に説得し、何とか泊めてもらえることになりました。一泊20ドルという格安がうなずけるほどの小さくて汚い部屋。トイレは狭すぎて、座ると扉が閉まりませんでした。ホテルを値段で選ぶのはやめましょうと、皆さんに言いたいです。ホテルはさておき、旅行そのものは非常に良い内容でした。世界有数のエリートが通うトロント大学の見学をしたり、CNタワーの展望台からカナダを見渡したり、ヨーロッパ風のお城のような家、カサロマへ行ったり、コリアンタウンで韓国料理を楽しんだり、NBAを見に行ったりと非常に楽しかったです。そして、三日目に訪れたナイアガラの滝は最高でした。中学校の英語の教科書で見たものよりもかなり大きく感じました。本当に巨大でした。さらに、滝の半分が凍っており、自然の素晴らしさを感じました。ナイアガラの滝の見所として、滝の裏側ツアーというものがあります。文字通り、滝の裏側に掘られたトンネルからナイアガラの滝を見るというワクワクするツアーです。私たちもツアーに参加しましたが、滝の凍った部分の裏側だったので、氷の塊以外何も見えませんでした。残念でしたが、地上に戻ると、虹が出ていて、ナイアガラの滝を挟んで、アメリカとカナダをつないでいるようでした。神秘的な光景に本当に感動しました。

 まだまだ語ることはたくさんありますが、あとは自分でアメリカ留学をして確かめてください。留学前と留学後では見える世界が変わります。できることも多くなります。進路の幅も広がります。そして何より、将来、私たちが関わる生徒のためにも私たちが世界を自分の目で見て感じることは大切です。留学するにあたって多くの人の助けが必要となります。お金も必要です。でも、人生は一度きりです。働き出したら外国で生活する時間もないでしょう。今だからできる挑戦は何なのか、一度考えてみてください。

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